タイトルのようなニュースを見かけました。(リンク先は以下)

「ドミニカ 少ない『野球肘』 背景に日本と異なる指導法」

https://mainichi.jp/articles/20180408/k00/00m/040/011000c

記事より。

多くのメジャーリーガーを輩出しているカリブ海の小国・ドミニカ共和国を日本の医師が訪れ、野球少年に多い関節障害「野球肘」の発症率を調べたところ、日本に比べ圧倒的に低かった。医師は「プロを目指すためには、成長期に体を壊さないことが大切」と、学童野球における指導方法の見直しを訴えている。」

 

内側の靱帯(じんたい)が引っ張られて骨の一部がはがれる裂離(れつり)骨折の発症率は、同病院で35%、日本では30~50%とされるのに対し、ドミニカは15%だった。日本では約半数近くの小学生が肘の痛みを経験しており、世界的にも異常な数値だという。」

 

日本で野球を教わっている子は、肘を壊す確率がドミニカに比べてとても高い、という記事です。

先日の、「正しい身体の使い方レッスン」の講師、旭大和さんも、学童期はひとつの競技にこだわらず、さまざまなスポーツを体験させることが大切、ということと同時に、アメリカ内の学童期の野球の厳しい投球制限のお話もされていました。

記事は続きます。

 

野球肘は、投球時に肘に過度な負担をかけることで起こる。日本整形外科学会などによる16年度の調査によると、中学生の練習日数は7割以上が週に6、7日と答えた上で、3割以上が土日の練習時間は7時間以上と答えた。一方、古島さんによると、ドミニカの小中学生の練習は週5日ほどで1日の練習時間も3時間に満たない。また「子どもが好きな」バッティングに重点を置き、日本に比べ投球数も少ない。ドミニカは「けがをさせないために指導者がいる」という考えで、「子どもたちがやりたいように自主的に練習し、野球を楽しんでいる」という。」

 

「損傷した肘の靱帯の代わりに正常なけんの一部を移植し固定する手術(トミー・ジョン手術)を約600例手がけた古島さんは「特に小学生の時は骨が未成熟で運動神経の基礎が伸びる時期。いかに体に負担をかけずに運動神経を向上させるか、現場の指導者が正しい知識をもって指導すべきだ」と話している。」

 

今回の記事とは別の記事ですが、アメリカMLBで定められた投球数のガイドラインに関する記事も参考になります。

「少年野球も投球数制限が必要!MLBガイドラインから学ぶ」

http://sportsmedicalcoach.net/?p=2899

 

新神田クラッシャーズでは、こうした世界標準の指導法なども指導者や保護者が学び、子ども達の健やかな成長を後押しできるような体制を作っていきたいと考えています。

また、そういった学びの機会を自団以外の方とも共有できるような場も設けていきたいと考えています。

またこちらでもお知らせしていきますので、定期的に記事をチェックしてみてくださいね。